小規模店舗のWebを活用した集客・売上アップ考察
「小規模店舗にオフィシャルサイトは必要ない?」
売上アップのため、毎月どれくらいの広告費や販売促進費を投じているかを考えてみて下さい。
テレビや新聞といったマス媒体は費用的に難しいので、多くはチラシやフリーペーパーなどの紙媒体やノボリなどのアドサインが中心だと思いますが、それでも最低月5万位は支出されているとして、果たして費用対効果の方はどれほどでしょうか。
Webを活用しているところも増えてきていますが、その多くは大手共用Webサイト、例えば飲食であれば「ぐるなび」「食べログ」「ホットペッパーグルメ」、サロン系は「ホットペッパービューティー」などのフレームスペースの利用が殆どであると思われます。
その理由は、独自のWebサイトを作ったとしても、メジャーサイトとでは検索段階で勝負にならないからです。また、お客様の側から見ても、友だちとお店の場所を共有したり、知人にお店を紹介する程度であれば、「ぐるなび」や「食べログ」の店舗情報で十分なのかも知れません。
自店のオリジナルWebサイトを作ったとしても、新規のお客様集客に効果が得られるの?
常連のお客様は行き慣れたお店に対して、改めてWebサイトで場所を確認する必要などないのでは?
それでも、常連様がWebで確認するとしたら休業日くらいかな…
そう考えると、「小規模店舗にオフィシャル(自店)Webサイトは必要ない」という結論になってしまいそうです。
ところが、実はそう思い込んでしまうこと自体が、小規模店舗でWeb活用を十分にできない原因であり、集客・誘客手段に窮し、結果として安直な手段として、対象との接点が薄れゆくアナログのペーパー媒体に依存し続けていたり、あるいは競合店のひしめくメジャーサイトの限られたスペースに埋没してしまう状況から抜け出せず、新規顧客の獲得や上顧客の囲い込みに失敗し、総体的にお客様獲得が先細りとなってしまうのです。
それでは、小規模店舗でのWeb活用はどうあるべきなのでしょうか。
「限りなく0コストで、お店をアピールする秘訣は」
まず、新規見込み客との接点づくりを考えると、これまでのチラシやフリーペーパーに代わるお店の情報提供手段は何があるかを考えてみる必要があります。
それには、もっとも効率よく効果に繋げられるSNSの活用が考えられます。SNSには、「Twitter」「Instagram」「Facebook」「LINE」などがあり、それぞれに特徴があり、利用者層にも一定の傾向があります。
お店の利用者にマッチしたSNSのアカウントを取得し、お店からの画像や短いコメントを投稿することで、「いいね」や「フォロワー」の数を増やすことにより、お店の存在をアピールすることができます。しかも、こうしたSNS利用は、広告以外は全て無料です。
お店の情報を発信する上で、SNSを利用する最大のメリットは、リアルタイムで情報発信できることであり、スマートフォンは入浴や就寝時以外は肌身離さず持ち歩くという人の方が圧倒的に多く、SNS情報に接する人はいつでもどこにいても、手元のスマートフォンでお店の割引サービスやクーポンなどのタイムリーな情報に接することができます。
対して、稀にしか発行されないチラシやハガキDM、フリーペーパーは、発行時以外に情報を更新することはできませんし、それを常に持ち歩く人も殆どいません。
「自前のWebサイト活用」
しかし、単にSNSに画像やショートメッセージを掲載しただけで、お店への誘客・集客効果へと繋げられる訳ではありません。
SNSで発信する情報は、SNSに登録している人のタイムライン(アカウントを開いた時の最初の表示画面)に表示されますが、それは、次の別の人の投稿があると、新しい情報として重ねられていきます。
そしてその人も、さらに他の人の新しい投稿によって重ねられ、時間を経過した情報はどんどん過去の層へと下がっていきます。
自店のWebサイトのように、同じ画面上に留めておくことはできません。そして、利用者数の多いSNSではスピードも際限なく加速していきます。
有望な見込み客の多くは、SNSで見かけた気になる情報を留めておきたい、より詳しく知りたいと思います。
ところが、「ぐるなび」「食べログ」などのメジャーなWebサイトの店舗紹介ページにSNSアカウントを紹介したり、ダイレクトリンクを設定することはできません。
また、写真などの画像を掲載には上限があり、掲載内容にも一定の制限が設けられています。
そこで、SNSとの繋がりを密にするためには、お店の意向にそって自由に設置できるオリジナルのオフィシャル(自店)Webサイトが必要となってきます。
オフィシャル(自店)Webサイトは、多くの内容を網羅したり完璧な本格サイトであったりする必要はありません。
シングルページ(トップページだけ)の簡単なもので十分に効果を果たします。
ただし、Webサイトを効果的に運用するためには、情報は定期的に最新の内容に更新すること、それとスマートフォンで快適に見ることができること、この二つが基本です。
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